カンタルに始まり、Ni200、チタン、ステンレスと、今や様々なマテリアルのコイルでVAPEを楽しむことができるようになりました。
今回レビューするVaporesso TARGET VTC Kitは、cCELLと呼ばれるセラミックコイルを搭載したクリアロとセットになった温度管理機能付スターターキット。
ガングリップはたまた戦闘機の操縦桿を模したフォルム故に賛否両論真っ二つに分かれそうですが、実はこれかなり優秀な子だったのです。
早速レビューしてみましょう!
商品提供 Heven Gifts
Vaporesso TARGET VTC Kit
・MOD
サイズ 92 x 48x 27 mm
材質 亜鉛合金・ステンレススチール製
出力 5W~75W
対応抵抗値 0.15Ω~
温度管理機能 150℃~315℃ / 300F~600F(Ni200のみ)
バッテリー 18650×1
充電用MicroUSBポート搭載
OLEDディスプレイ搭載
・タンク
サイズ 22 x 62mm
タンク容量 3.5ml
コイル 0.9Ω cCELL カンタルコイル(プリセット済)0.2Ω cCELL Ni200 コイル(交換用)
※コイルはAtlantis Tank, Triton Tankと互換性有り
TARGET VTC Kitのここがスゴい!
・信頼できる温度管理機能搭載&75Wのハイパワー!
・セラミックコイル搭載のタンクは超濃厚な爆煙と味再現を両立!
・自浄作用によってコイル長持ち!
ディテール
高級感あふれる化粧箱。
お世辞抜きでかなりちゃんとしてます。
左から取扱説明書、交換用コイルユニット、TARGET TANK、TARGET MOD、充電用microUSBケーブル。
TARGET MOD本体。
見た目は完全にフライトシムのコントローラですね。
アフターバーナーがやりたくなってきます。
スレッドは510のスプリング式。
底面にはベントホールがあります。
バッテリーはマグネット着脱式のグリップの中に収納。
正面にはパフトリガー、OLEDスクリーン、+ボタン、-ボタン、充電可能なmicroUSBポート。
こちらがワッテージモード。
左からバッテリーインジケータ、アトマイザー抵抗値、カレント、ワッテージ。
そしてこちらがTCモード。
左からバッテリーインジケータ、アトマイザー抵抗値、カレント、設定温度です。
次はタンクを見てみましょう。
パイレックスガラス製タンクに無段階のエアフロー搭載。
エアフローは反対側にも存在しています。
コンタクトピンは調整不可。
分解してみました。
左からベース、コイルユニット、ガラスチューブ、トップキャップ、ドリップチップの全5ピース構成。
リキッドはボトムフィル。
フィルホールが大きく容易にチャージできます。
ししてこちらがTARGET TANKのキモ、cCELLコイル。
左がプリセットされている0.9ΩcCELLカンタルコイル、右が交換用0.2ΩcCELL Ni200コイルです。
コイルを上から見てみました。
通常であればコイルにはコットンが巻かれているところ、cCELLコイルにはセラミックウイックが。
この部分にリキッドが浸透し、内部に設置されたコイルの熱によってリキッドが気化するのだと思われます。
YouTubeにアップされているcCELLコイルの分解動画を見てみたところ、セラミックコイルの内側に小さなコットンが巻かれているようでした。
MODとタンクを接続してみました。
なかなかのバランスですね。
質感がとてもよく、ディテールも極めてしっかり作られている印象です。
もちろん握り心地もバッチリ!
吸ってみた
まずはワッテージモードでいってみましょう。
コイルはプリセット済みの0.9ΩcCELLカンタルコイル、リキッドは久々にKAMIKAZE ラムネ、ワッテージは25Wでパフってみます。
「スコーーーーーー、
プハッ・・・うおおっ!?めちゃめちゃ濃いっ!!」
これ物凄いです。
味が濃く爆煙で今や大人気のクリアロiSUB APEXと比べ、ミスト量、密度、フレーバーの濃さともに勝るとも劣らない性能です。
もうね、ほんとに濃い真っ白なミストが出るんです。
Vaporessoなんていう聞いた事もないメーカーでなおかつ操縦桿みたいなMODとセットだしという事で完全にナメてました。
無茶苦茶良いです。
実にマーベラス、素晴らしい。
もしかしたらセラミックコイルこそがVAPEの次世代を担うスタンダードになり得るかもしれません。
cCELL、いわゆるセラミックコイルはコットンとは全く違った味の出方で、雑味が無く非常にクリア。
フルーツ系リキッドや複雑で繊細なリキッドをじっくりと楽しむのに最適ではないでしょうか。
また、ドローはエアフローを最大に開けてもさほどスッカスカではありません。
しかし口腔喫煙にはやはり向いておらず、肺喫煙でガーッとやるのがこのアトマの醍醐味だと思います。
ちなみに恒例の一日持ち運びテストをやってみましたがリキッドが漏れる気配は全く無しでした。
MODの使用感も抜群にいいですね。
質感、握り心地、クリック感、レスポンス全て平均点以上。
輝度の高いOLEDディスプレイも見やすく、操作系統もシンプル。
あとはこの見た目を好きになれるかどうかだと思います。
コットンバーンテスト
TC MODで気になるのが温度管理の精度。
TARGETの温度管理機能はNi200のみに対応しています。
0.2ΩのNi200コイルにドライコットンを通し、カットオフが作動するまでの10秒間通電テストを行いました。
以下、その結果です。
300°F以下はコットンに変化なし。
400°Fでほんのりと変色するも、500°F~MAXの600°Fで通電してもコットンが劇的に焦げることはありませんでした。
これ、かなりいい線いってると思います。
爆煙とフレーバーの両立、そして信頼おける高精度な温度管理機能。
まさに非の打ち所が無いスターターキットだと思います。
初心者の方も上級者の方も、是非一度セラミックコイルの味わいとTARGET MODの快適な使い心地を体験してみてはいかがでしょうか?