ついに出た!UD初のBOX MOD Balrog 70w TCレビュー

リーズナブルだけどクオリティの高さに定評のある中国電子タバコメーカーUD。
RDA、RTAを中心に商品展開を行っており、古くはJAKIRO、最近だとGoblin miniのヒットが記憶に新しいと思います。
特にJAKIROのあのクソ固い作りには散々手を焼かされたものの使ってみるとこれが意外と良くて、UD=硬派で信頼できるメーカーというイメージを持たれているユーザーさんもきっと多いのではないでしょうか?

さて、そんな硬派なUDから初のBOX MODがリリースされました!
その名もBalrog 70w TC mod!!

 

なんとクリアロマイザーも付いたスターターキットです!
これはかなり期待できそうですね。
早速レビューしてみましょう!
商品提供 Heaven Gifts

Balrog 70w TC mod

・MOD

材質 亜鉛合金
サイズ 78mm x 38mm x 23mm
出力 5W~70W
対応抵抗値 0.15Ω~3.0Ω
温度管理対応コイル Ni200、Ti
温度管理機能 200°F~600°F(95℃~315℃)
バッテリー 18650×1本
充電用MicroUSB端子
ネックストラップ装着可

・TANK

材質 ステンレススチール、真鍮
タンク パイレックスガラス
タンク容量 3ml
付属コイル 0.5ΩカンタルOCC、1.8ΩカンタルOCC、0.15ΩNi200OCC
エアフローコントロール付

特長

・グリップ感がたまらないエルゴノミックデザイン!
・18650バッテリー1本で70Wの高出力!
・Ni200、Tiコイル対応の温度管理機能!
・ドライヒットからあなたを守るリキッド切れ感知機能!
・セット同梱のタンクはトップフィル方式採用!

外観・ディテール


箱の中にはBalrog TC MOD本体、Barlog Tank、スペアーパイレックスガラスチューブ、コイルヘッド、ネックストラップ、充電用MicroUSBケーブル、Oリング、リキッド吸着シート、ヒートシンクが入っています。

 


エルゴノミックデザインを取り入れた本体。
かなり握り易くて小さく感じますが若干重めです。
側面にはパフボタン、ディスプレイ、+ボタン、-ボタン、充電用MicroUSBポートを配置。

 


バッテリーホルダーはグリップ部分に内蔵。
ネオジム磁石4つで固定されたカバーを取り外してバッテリーの交換ができます。
この磁石が強力かつカバーがスライド式でないため、カバーのカタつきは皆無。
ピタッとくっついて動きません。

 


スレッドは510、スプリング式のコンタクトピン。
スレッドの周りにはリキッド吸着シートが取り付けられており、アトマイザーから漏れたリキッドがスレッドに流れ込む前にキャッチしてくれます。
これはグッドアイデアですね。

 


リングを時計回りにまわすと吸着シートの交換ができるようになっていて多い日も安心!
また、スレッドの横にはネックストラップ用のネジ穴が開けられてますのでMODを首から下げたい方は是非ご利用ください。

 


本体底面にはUDのロゴとベントホール。

 


ディスプレイを見てみましょう。
こちらはパワーモードと呼ばれるVWモード時の画面です。
左からバッテリー残量、アトマイザー抵抗値、カレントボルテージ、パワーモードアイコン、ワッテージが表示されます。

 


そしてこちらがTCモード。
左からバッテリー残量、上限温度、華氏/摂氏表示、コイル種別アイコン、アトマイザー抵抗値、カレントボルテージ、ワッテージが表示されます。

 


次にタンクを見てみましょう。
リキッド残量の視認性抜群、シンプルなデザインですね。
ややチープな感がするのはご愛嬌。
大きさはEleafのGS-TANKとほぼ同じミニマムなサイズ。
一番下の部分がエアフローコントロールリングになっており、無段階で調節可能。
しかしこのリング、Oリングでとまってるだけなので引っ張るとカンタンに外れます。
アトマイザーのみを持ち運ぶ場合はリングの紛失に要注意。

 


ドリップチップは510。
付属のヒートシンクを取り付けるとこんな感じ。

 


コンタクトピンは固定式です。

 


分解してみました。
左からエアフローコントロールリング、アトマイザーベース、コイルヘッド、ガラスチューブ、チムニーコネクター、トップキャップ、ドリップチップ。
ガラスチューブをアトマイザーベースに取り付けたコイルヘッドとチムニーコネクターで挟み込むタイプです。

 


付属のコイルヘッドがこちら。
左から0.15ΩNi200OCC、0.5ΩカンタルOCC、1.8ΩカンタルOCC。
いずれもオーガニックコットンを使用したバーティカルコイルです。

 


リキッドチャージはトップフィル。
トップキャップを開けて、側面の穴からリキッドをチャージ。
これがちょっとストレスかな。

 


MODとタンクを接続してみました。

 


なかなか存在感のあるデザインですね。

 


マットな塗装がとてもカッコいいです。

 

吸ってみた

0.5ΩカンタルOCCに20WでBERRY CORPSのDATEMILKを吸ってみましょう。

 

「スコーーー、プハーーー・・・
おおお!?ずいぶんとミルキーじゃねぇか!」

 

DATEMILKのミルク感をこんなに味わえたのは初めて。
イチゴ感は決して飛んじゃったわけではなくミルクの奥に確実にいます。
エッジの効いたフルーツ系リキッドよりもまったり濃厚なミルク系・バニラカスタード系リキッドと相性が良さそうですね。
味の濃さもしっかり出てるしミスト量も満足、しかしドローはかなり重めです。
直肺でガッツリ吸えなくはありませんが、ニコリキをタバコ吸いする方が向いているかもしれません。
チープな見た目とは裏腹になかなかのポテンシャルを秘めたタンクだと思います。
次は0.15ΩのNi200OCCで、420°F設定の50Wでパフってみましょう。

 

「スコーーー、プハーーー!」

 

うーん、なんだか吸った気がしない・・。
上限温度とワッテージをいじっても微妙だったのでここで一旦マニュアルを熟読。
するとありました!TC SENSITIVITYのパラメータが!

KOOPOR MINIにもこれと似たようなパラメータがありましたね。
BALROGにおいては温度管理のかかり具合を1~20までの数値でコントロールできるようです。
数値が大きくなるほど温度管理効果がゆるやかになるようで、デフォルトの値は4でした。
これを8くらいまで上げてもう一度吸ってみましょう。

 

「スコーーー、プハーーー!」

 

うん、さっきと全然違って吸いごたえ抜群。
Balrogは上限温度、上限ワッテージ、SENSITIVITYの3つのパラメーターで温度管理をコントロールできることが分かりました。
ちなみにTCモードでパフボタンを押すと「シュッシュッシュッシュッ」と容易に聞き取れるくらい幅の広いパルスで電流をオンオフしていることが分かります。
未確認なのですが恐らくPWM制御なんじゃないかなと。

 

■コットンバーンテスト

Balrogには空炊き防止機能、いわゆるドライコイルプロテクションが備わっているためドライコットンでのテストができません。
VGをたっぷり染み込ませたウエットコットンでテストしてみます。
使用するのは0.16ΩのNi200コイル、TC SENSITIVITYは一番ユルい20、ワッテージは70Wで300°Fから600°Fまで10秒間づつ通電テストを行った結果がこちらです。

 


コットンは全く変色していませんね。
この結果だけ見るとBalrogすげえ!なんですが、通電中にこんな挙動が見られました。

 


コイルの一部分が赤熱化しているのが確認できますね。
先述の「シュッシュッシュッシュッ」という音に合わせてチカチカと点滅を繰り返していました。
コイルが赤熱化してもウエットコットンが焦げないギリギリのタイミングで電流のオンオフが繰り返されているようです。
0.2Ωのチタンコイルでテストしなおしても同様の現象が発生したので、これは仕様と考えたほうがよさそうです。

 

総評

コンパクトかつパワフルなMODに納得の爆煙と濃厚なフレーバーが楽しめるタンクを組み合わせたBalrog。
まずなんといってもその小ささと抜群のグリップ感、そして肌触りの良いマットな塗装がとてもイイ。
立ち上がりも良くて実に快適、なおかつ70Wまで出せるという余裕があるのが非常に頼もしいです。

温度管理機能の精度については疑問が残るものの、美味しく吸うことが出来るという面では及第点。
一つだけ言うならパフボタンのクリック感があまり無いのがちょっと気になりました。

また、タンクの性能も素晴らしいです。
フレーバーとミストのが両立、なおかつ漏れない。
このタンク単体で売ってもいいんじゃないかと思うほどです。
Barlogは初心者用のスターターキットとしてだけでなく、中級者のサブ機としても十分使える製品だと思います。

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Vapezine VAPEレビューブログ ベプジン
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