みんな大好きSX!!
温度管理への徹底したこだわりが感じられる最新チップ『SX416J』搭載!
SXmini MQ classのレビューです!
※商品提供 Sourcemore
SXmini MQ class商品詳細
サイズ | 76 x 24 x 36.75mm |
材質 | SS/アルミニウム |
重量 | 77g |
搭載チップ | YiHi SX416J |
搭載モード | VW/VV/TC(SS316,Ni200,TCR)/VT COIL |
対応抵抗値 | 0.1Ω~3.0Ω |
ディスプレイ | 0.69インチモノクロ |
USBポート | タイプC(5V/2A) |
バッテリー | 18650 x 1 |
セット内容
SXmini MQ class本体
タイプCケーブル
説明書
保証書
軽量、コンパクト、そしてカッコいい!
はいもうカッコいい。
ボディーはアルミニウム製で超軽量。
18650シングルで超コンパクト。
もうね、最高すぎます。
背面にはシルバーのプレートにエングレービングされたMQ CLASSのロゴ。
ボディにデカデカと製品名とか入ってるMODってあんまり好きじゃないんですが、MQ CLASSのそれは嫌味が無くて全く気になりません。
むしろあった方が良いと思えるほどのカッコよさ、これはたまらん。
サイドに配置されたインターフェースは3ボタン&1ディスプレイ。
各ボタンは結構エッジが立っていて、使い始めは結構指にひっかかる感じ。
しかしボタンのクリック感は申し分なく、MODを振ってもカチャ鳴りしません。
コネクションは510、スプリング式のコンタクトピン。
直径24mmまでのアトマイザーならはみ出さずに乗せられます。
特筆すべきはアシンメトリーなMODの形状。
インターフェース部分はフラット、それ以外の部分は丸みを帯びていて握りやすくなっています。
510コネクタから反対側に向けてスリムになっている点も、よりコンパクトに感じられる要因の一つかもしれません。
底面にはタイプCポートとバッテリーキャップ。
シリアルナンバーもエングレービングされています。
バッテリーは18650を1本使用。
ポジティブがアトマイザー側に来るように装填しましょう。
バッテリーキャップのスレッドがチョイガリガリするので気になる方はグリス的なものを塗布するのが良いと思います。
SXチップとは?
MQ classに搭載されているチップはもちろんYiHi社製、しかも最新のSX416J!
YiHi社のSXチップといえば様々なマスプロだけでなく、数々のカスタムハンドメイドMODにも採用された実績のある高性能チップ。
まずはYiHi Electronics社について簡単に触れておきましょう。

YiHi Electronics、2011年設立。
当時まだ珍しかったVV/VW機能を有したバッテリーを市場に広めたほか、温度管理機能が出始めた頃には早くからPCと接続して細かいコンフィグができるチップを発表したり、MODを傾けてパラメーターを調整できる重力センサー搭載チップを開発したりするなど、常に中国VAPEシーンを牽引してきたビッグな存在。
懐かしの『Zmax』や『SVD』、Pioneer4youの傑作レギュレーテッドMOD『iPVシリーズ』、MODDERの作品だとOlympian ModzやWapari、Carlos Creationsなど、筆者大好物のCフレームMODにもSXチップは多数採用され、一時期はDNAかSXかと人気を二分したほど。
現在も続々と新製品をリリースし続けています。

SX350J-V2
重力センサー、SXI-Q搭載。

SX550J
カラーディスプレイ、ジョイスティック、Bluetooth搭載。
SX416Jチップ解説
SXmini MQ classに搭載されるのは、MAX60W出力のSX416Jチップ。
ここでは操作方法と各機能を説明します。
操作方法
電源オフ メニューモードから電源オフ
パフボタンロック UP+DOWN同時長押し
ボタンロック パフボタン3クリック
メニューモード 電源オン時にパフボタン5クリック
超多機能なメニューモード
電源オン時にパフボタン5クリックでメニューモードを表示。
メニューは2画面分あります。
CURVES VWカーブまたはTCカーブの設定
電源マーク 電源オフ
EXIT VAPEモードに戻る
BRIGHTNESS スクリーン輝度を5段階に調節可
UPDATE ファームウェアアップデート
あるとウレシイCURVES設定

CURVESとはパフボタンオンからの10秒間、ワッテージ増減または温度変化をカスタマイズできる便利機能。
TEMPモードからメニューモードに入った場合はTCカーブ
をそれぞれ設定できます。
1 SOFT(緩やかな立ち上がりのソフトモード)
2 HARD(強い立ち上がりのハードモード)
3 NEUTR(フラットなニュートラルモード)
4 SXi EQ1(ユーザーバンク)
5 SXi EQ2(ユーザーバンク)
6 SXi EQ3(ユーザーバンク)
いちいち設定するのが面倒という方は、SOFTかHARDにプロファイルを切り替えるだけでも吸いごたえの変化を十分効果を感じられます。
多彩なVAPEモード
MENUモードで「MODE」を選択するとVAPEモードの切り替えができます。
TEMP TCモード。
VT.COIL SX社の※VT COILを搭載したアトマイザー専用モード。
V.VOLT MAX8.0VのVVモード。調節は0.1V刻み。
※VT.COILモードはコイルの抵抗値変化を監視し続け、リキッドが無くなる前にカットオフを作動させるという画期的なアンチドライヒットシステム。通常のアトマイザーでは期待する動作は保証できません。
とことんこだわったTCモード
以前から温度管理へのこだわりがハンパないSXチップ。
SX416JでもとことんこだわったTCモードを搭載しています。
メニューからVAPEモード選択画面に行き、「TEMP」を選択すると下図のメニューが順番に表示されます。
TCモード使うのにこんなに設定しなきゃいけないの!?と思うかもしれませんが、精度の高い温度管理でウマウマミストをスコープハーできるなら朝飯前!ですよね。
とはいえ初心者にはやや敷居が高い項目もあるので簡単に解説を。
①摂氏/華氏設定
日本で温度を表記する際は摂氏℃が一般的ですが、VAPEでは華氏℉を用いることが多いです。
今回はわかりやすいように「摂氏」を選択します。
②室温設定
温度管理機能とは、コイルの抵抗値変化を読み取って、あらかじめ設定した温度を超えないように出力を自動調節してくれる機能。
多くのMODの場合、室温状態のコイル抵抗値のみをMODにメモリさせていましたが、MQ classではその室温が何度なのかもメモリさせることで温度管理の精度を高めていると思われます。
③ワイヤー選択 / TCR入力
ここでは温度管理モードで用いるワイヤーを選択しましょう。
プリセットされているプロファイルはSS316LとNi200の2つ。
これ以外のワイヤーを使いたい場合はTCRを入力します。
TCRについて
MQ classで入力できるTCRは0.00050~0.00700まで。
使いたいワイヤーのTCRがわかればいろんなワイヤーで温度管理ができます。
VAPEでよく使用されるワイヤーのTCR一覧を載せておきますので参考にしてみてください。
Ti 0.00366
NiFe30 0.00320
SS410 0.00155
SS430 0.00138
SS304 0.001016
SS316L 0.00092
SS316 0.00088
④抵抗値ロック/測定/調整
MQ classに接続されているアトマイザーの抵抗値をロックします。
先述した「室温状態でのコイル抵抗値(基本抵抗値)が何Ωなのか」という項目がまさにこれ。
ロック方法は4通り。
USE OLD すでにロック済の抵抗値をそのまま使用
AUTO LOCK コイルが基本抵抗値まで冷却されるとロック
抵抗値入力 表示されている抵抗値を選択すると任意の抵抗値を入力可
※AUTO LOCKを選択すると上図の画面が表示され、カウントダウンが始まる。
コイルが基本抵抗値まで冷却されたと検知されればカウントダウン中でもロックされる。
⑤温度 / 最大ワッテージ調節
TEMPモード時にUPまたはDOWNボタンを1クリック
UPまたはDOWNで温度を調節しパフボタンで決定
UPまたはDOWNで最大ワッテージを調節しパフボタンで決定
MQ classは温度設定の後に必ず最大ワッテージ設定を行うようになっています。
PURE NENV (No E-Liquid No Vape) テクノロジー
MQ classに搭載されているPURE NENVテクノロジー。
これはVAPEモードの項で解説した「VT.COILモード」をそっくりそのままTEMPモード上で動作させるアンチドライヒットシステム。
コイル抵抗値の変化をMODが読み取り、リキッドがなくなると自動的にカットオフが動作してくれるスグレモノなんです。
普通に使う分にはすごく便利なんですが、この機能のおかげでドライコットンバーンテストができないという…。
温度管理機能の精度については下の「使用感」に書きますね。
麗しのフィッティング
Dvarw MTL RTAとの組み合わせはエレガントそのもの。
22mmのアトマイザーですがMODとツライチじゃなくても全く違和感を感じさせません。
Antiquity V2 RDAだとこんな感じ。
MOD自体が非常にコンパクトなのでローハイトなアトマイザーもよく似合います。
こちらは直径23mmのGTR。
ちょっとdaniっぽいテイストがあるMQ classはなんちゃってドイツ仕様もお手の物。
使用感
片手にすっぽりと収まるスリム&コンパクトなサイズ感。
嫌味の無いシンプルなデザイン。
質感高く超軽量なアルミニウム製ボディ。
もうね、いう事無しです。
ボタンとバッテリーキャップのエッジがハードに感じたのはあくまで第一印象。
使ってる分には全く気にならないというか、他の部分が良すぎてそんなこと忘れちゃってました。
とにかくカッコイイ、そして超高機能。
正直VW専用だったとしても絶対手に入れてたと思うんですが、まさかのSXチップ搭載ときたらノールックでポチる事確定でしょう。
操作感もSXらしさを踏襲しつつ、できる部分はしっかり簡素化。
2025年のベイパーに合わせ、高機能だけどイージーなオペレーションを構築していると思います。
VWモードでのカーブ機能の効き具合、TEMPモードでの「ちゃんと動作してる感」ともに大変満足。
普通に美味しく吸えて、設定次第ではさらに美味しく吸えるというポテンシャルの高さはさすが。
2025年、今最もアツいレギュレーテッドMODだと思います。
総評
間違いなく「買い」です。
久々にながーいレビューになっちゃったのでたった一言、コイツは「買い」です。
SXminiブランドのMODって以前は結構いい値段してたんですが、本作は国内だと1万円チョイ、SourcemoreだとクーポンコードSMCM使用でなんとたった$40.39で手に入ります!
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