INNOKIN初のTC MOD! INNOKIN CORTEXレビュー

世界のINNOKINがとうとう発売してしまったTC MOD、CORTEX。
SMOKやKangertech等の著名な中華電子タバコメーカーの中で唯一TC MODを発売していなかったINNOKINが、オリジナルチップ「イカルノS1」と耐用年数7500年(理論値)といういかにも眉唾な高性能バッテリーを15か月にも及ぶ開発期間を経てロールアウト、CORTEXと名付けられたストイックなデザインのMODに搭載し、TC MODで溢れかえる市場のシェア奪還を狙います。

この「発売してしまった」というのは後述するとして、早速INNOKINの本気度を見てみる事にしましょう。
こちらのCORTEXはINNOKIN様より商品提供いただきました。
大変ありがとうございます!

INNOKIN CORTEX(アップグレード版)

■本体

サイズ 94x24x46
重量 120g
出力 6W~80W
温度管理機能 300°F~600°F(150℃~350℃)Ni200、Ti、SS対応
対応最低抵抗値 0.1Ω
バッテリー容量 3300mah(内蔵)
充電用microUSBポート搭載
micro USBケーブル付

■付属アトマイザー

iSub S TANK(0.1ΩNi200プリセット済み)
付属コイル iSub0.5Ωコイルヘッド、0.5Ωクラプトンコイルヘッド
交換用各種シリコンパーツ、デルリンドリップチップ付

 

■ディテール


箱の中にはCORTEX本体、iSub S TANK、英語マニュアルと付属品類が入っています。

 


さらさらと手触りの良いマットな塗装が特徴の本体。
そこそこのサイズですが見た目の大きさとは裏腹に重さは120gと意外に軽いです。
側面にはINNOKINのロゴが入ったパフボタンを配置。

 


反対側には充電用microUSBポートが。

 


スレッドは510、スプリング式のコンタクトピン。

 


本体底面にはディスプレイ、+ボタン、-ボタン。
大きくて視認性の良いディスプレイです。

 


こちらがVWモード時のディスプレイ。
左上からアトマイザー抵抗値、カレント、バッテリーインジケータ、ワッテージ、パフタイム。

 


そしてこちらがTCモード時のディスプレイ。
左上からアトマイザー抵抗値、コイル種別、カレント、設定温度、バッテリーインジケータ、パフタイム。

 


対応コイルはカンタル、Ni200、Tiに加え、SSにも対応。
恐らく春節開けに日本に入荷するロットからはSS対応の物になると思われます。

 


iSub Sを乗せてみました。

 


非常にシンプルなデザインですね。

 


さすがはINNOKIN、本体ボディの質感がとても良いです。

 

■吸ってみた

RBAユニットでビルドした1.05ΩのiSub Sに25Wでパフってみました。

 

「スコーーー、プハーーー!」

 

これは良いですね。
パフボタンのクリック感といいレスポンスの速さといい抜群ですね。
VWモードでの吸い心地は非常に安定していると思います。

ややサイズは大き目ではあるものの、肌触りの良い質感と上品なデザインはきっと毎日のVapingをお洒落に演出してくれることでしょう。
特にこのレッドは女性が持っているとすごくハマるアイテムなのではないでしょうか。
ただし本体底面に配された+ボタンと-ボタンが非常に押しづらいのとワッテージ調整するだけでも本体を上下逆に持ち替えて操作しなくてはならないという点がちょっとストレス。
片手で操作できるようなボタン配置が理想です。

 

■温度管理モード

さていよいよイカルノS1チップの本領発揮、温度管理モード。
INNOKIN初のTCという事で非常に楽しみにしていたのですが結論から言うといま一歩です。
冒頭で述べた「発売してしまった」というのはこのことです。
まずはコットンバーンテストの結果をご覧ください。

0.24Ω Ni200


300°F~400°Fでは変化無し、500°Fでやや変色、600°Fでうっすら小麦色。

 

0.22Ω Ti

300°Fでうっすら変色、400°Fでこんがり、500°Fで熱によってコットンの表面が焼け落ちてコットンが細くなってしまい、600°Fに至ってはコットンが発火してしまいました。

上記の結果は設定温度ごとにコイル温度を室温に戻して測定したものです。
というのも、コイル温度が冷めないうちに再度通電すると高確率でコイルが一瞬赤熱化するからです。


上:Ni200コイル 下:Tiコイル(いずれもTCモードでの様子)

恐らく加熱によって変化したコイル抵抗値に対し、どれだけのプレヒートを行うかというプログラムに問題があるような気がします。
また、コイルが室温であってもコイルがずっと赤熱しつづけてコイルが焼き切れた事もありました。
さらに言うとCORTEXはドライコイル検知機能を搭載しているのですが、上記のコットンバーンテストはドライコットンにて行っているためドライコイル検知機能自体も正しく動作するかどうか疑問が残ります。
温度管理の面においては安定性・信頼度ともにまだまだこれからという印象は否めません。

■総評

INNOKINが満を持してリリースしたTC MOD、CORTEX。
将来的にINNOKINはプラマイ2度という高精度の温度管理やあらゆるマテリアルのコイルでの温度管理をめざしているとのことで、CORTEXに搭載されたイカルノS1チップにこれからどのようなバージョンアップがなされていくのか動向が気になるところです。

CORTEXはINNOKINが思い描く理想の温度管理に近づくための記念すべき第一歩。
今後のINNOKINに期待しましょう。

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