高性能な温度管理性能とファームウェアの細かなアップデートがユーザーのハートを鷲掴み、今やInnokinやKangerをも凌ぐ勢いの中国電子タバコメーカーJoyetech。
その歴史は2015年に発売のeVic VTC miniから始まりました。
今でこそファームウエアアップグレード可能な電子タバコは数あれど当時はまだ一般的では無く、Joyetechがどれほどのサポートを行ってくれるのか眉唾だった記憶があります。
しかしJoyetechは予想に反して2016年9月の時点で実に9回に及ぶアップグレードデータを公開、eVic VTC miniの最大出力ワッテージの増加やTCR機能の実装、対応ワイヤーの追加、まさかのゲームや時計機能の追加などによりユーザーの信頼を確固たるものにしたのです。
さて今日はそんなeVicの最新作、極小スターターキットeVic Basic & Cubis Pro Miniのレビューです!
商品提供 ベプログショップ
Joyetech eVic Basic & Cubis Pro Mini
・eVic Basic
サイズ 22mm x 32mm x 55mm
材質 アルミニウム製
VW機能 1W~40W
搭載モード RTC/VT (Ni/Ti/SS316)/VW/TCR/BYPASS
対応抵抗値 0.05Ω~1.5Ω(VT/TCR モード時) 0.1Ω~3.5Ω(VW/BYPASSモード時)
温度管理機能 100℃~315℃(200°F~600°F)
内蔵バッテリー 1500mAh
MicroUSBポート搭載
ファームウェアアップデート可能
・Cubis Pro Mini
サイズ 22mm x 47mm
材質 ステンレススチール製
タンク容量 2ml
タンク材質 ガラス製
付属コイル 0.5Ω BF SS316コイル x1 1.5Ω LVC Clapton x1
トップフィル機構搭載
エアフローコントロール搭載
特長
・あのeVicが1500mAhのバッテリー内蔵&超小型化!
・Cubisシリーズ最高峰の小型版Cubis Pro Mini付属!
・もちろんファームウェアアップグレード可能!
ディテール
パッケージを開けるとeVic Basic、Cubis Pro Mini、microUSBケーブル、コイルヘッド、マニュアル類が入っています。
こちらがeVic Basic&Cubis Pro Mini。
あまりの小ささに驚きました。
まさかNuggetほど小さくはないだろうと思って並べてみたら・・・・
やべぇ!ほぼ同サイズ!!
eVic BasicはNuggetキラーに間違いありません!
側面にパフボタン、ディスプレイ、microUSBポート。
底面に+、-ボタンを配置。
これはiStick Picoと同じレイアウトですね。
ベントホールとリセットボタンも底面に配されています。
スレッドは510、スプリングロード式のコンタクトピン。
材質はアルミニウム合金製。
ヘアライン加工が施され、ざらざらとした質感が特徴です。
重さはNuggetとほぼ同じ。
ディスプレイを見てみましょう。
・VWモード
上からワッテージ、カレントボルテージ、コイル抵抗値、アンペア表示、バッテリーインジケータ。
アンペア表示はパフカウンターまたはパフタイムタイム表示に変更可能。
・バイパスモード
上からワッテージ、カレントボルテージ、コイル抵抗値、アンペア表示、バッテリーインジケータ。
アンペア表示はパフカウンターまたはパフタイムタイム表示に変更可能。
・TCモード(Ni/Ti/SS316/TCR1~3)
上からモード種別、設定温度、最大ワッテージ、コイル抵抗値、アンペア表示、バッテリーインジケータ。
アンペア表示はパフカウンターまたはパフタイムタイム表示に変更可能。
TCRは1~1000までの値を3バンクにメモリ可能です。
・リアルタイムクロックモード
上から時刻表示(アナログ/デジタル切替可能)、ワッテージ、コイル抵抗値、バッテリーインジケータ。
・カスタムロゴ表示
好評のカスタムロゴ機能ももちろん搭載。
eVic Basicは最大出力こそ40Wに抑えられているものの、eVic VTC、Cuboid、eGripとほぼ同等の機能を備えている事が分かりますね。
もちろん今後リリースされるアップグレードデータで新機能の追加やインターフェースの変更も期待できそうです。
次はCubis Pro Miniを見てみましょう。
こちらがCubis Pro Mini。
Cubisシリーズの最大の特徴であるトップエアフローとカップデザインを継承しつつ、ショートタンク化が施された最新モデルです。
本体側面に開けられた5つエアホールは無段階に調節可能。
コンタクトピンは調整不可。
もはやクリアロのデフォとなりつつあるリキッドトップフィルデザイン。
こちらが付属のコイルヘッド。
左は0.5ΩBF SS316コイルヘッド、右が1.5ΩLVCクラプトンコイルヘッド。
SS316の方は推奨ワッテージ15W~30WでDL(直肺)向け、クラプトンの方は推奨ワッテージ表記無しのMTL(タバコ吸い)向けになっています。
ちなみにLVCとはリキッドバルブコントロールの意味らしく、なんとコイルヘッド下部のジュースホールを開閉可能。
コイルヘッド自体にジュースコントロール機構を搭載するとは斬新なアイデアですね。
分解してみました。
左からアトマイザ―チューブ、コイルヘッド、エアフローリング、トップキャップ、ドリップチップ。
非常にシンプルな構造です。
eVic BasicにCubis Pro Miniを乗せてみました。
これはカッコいいですね。
極上の質感です。
小さいながらもしっかりしたディテールは高級感を感じさせます。
吸ってみた
ニコチンを少量添加したAmbrosiaのVenusを1.5Ωのクラプトンコイルに15Wでパフってみました。
「スコーーー、プハ・・・あれっ!?美味しい!?」
正直驚きました。
以前にCubisをレビューした際に味の出方がイマイチだったので、トップエアフロー=味が出ないアトマという方程式が筆者の中で出来上がっていましたがCubis Pro Miniはそんな固定概念を見事にブチ壊してくれました。
普通に美味しいですCubis Pro Mini。
これはトップエアフローだからといって侮れないクリアロです。
エアフロー全開でもドローはやや重め、普段からMTLでVapeを楽しんでる方にはバツグンのパフォーマンスを発揮してくれることでしょう。
イガリやジュルりは皆無、リキッドの供給も問題なく行えているようです。
もちろん気になるリキッド漏れも全くありませんでした。
MODについてはこの小ささがとても愛らしく、なおかつNuggetと違って角が絶妙なアールを描いてることもあって優しく手にフィットします。
パフボタンのクリック感、立ち上がり、レスポンスもバッチリですし何より至れり尽くせりの機能が頼もしい限り。
一つだけ難点を挙げるなら+、-ボタンの操作性でしょう。
本体に押し込むようにして爪の先で操作しなければならないのがややストレス。
ほとんど使わない操作ですが+、-同時押しは困難を極めます。
コットンバーンテスト
200°Fから600°Fまで100°F毎にドライコットンに10秒間通電させてコットンバーンテストを行ってみました。
・0.16Ω Ni200
・0.24Ω Ti
・0.36Ω SS316
・0.36Ω SS316 TCR90
それぞれ設定した温度によってコットンの焼け具合がちゃんと変化していますね。
Joyetechの温度管理性能はもはや円熟の域に達しているといっても過言ではありません。
SS316モードでは600°Fでコットンが焼き切れていますが、マニュアルによるとSS316モードは同社のBF SS316コイルでの使用を前提に最適化されているとあり、RBAでSS316コイルを用いる場合はTCRで運用したほうが良さそうです。
総評
Nuggetと同サイズながら高機能かつ高性能を実現したeVic Basic、トップエアフローとは思えないフレーバーと十分なミストが楽しめるCubis Pro Mini。
いずれもJoyetech社最新テクノロジーの結晶と言うべき素晴らしい製品に仕上がっています。
小さいは正義な方、中級者~上級者でセカンド機をお探しの方に自信を持ってオススメできるこの秋最も激アツなミニマムスターターキット。
MAX40W出力に1500mAhというスペックはやや心許ない気もしなくはありませんが、モバイルバッテリーやカーチャージャーなど何かしらmicroUSBでの充電環境が整ってらっしゃる方が多いと思いますので目を瞑りましょう。
eVic Basic & Cubis Pro Miniスターターキットはベプログショップにて大好評発売中です。
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