ZQ TRIO MTL RTA | 3系統のエアフローを搭載したMTLタンク

ZQ VAPORのMTL向けRTA、「TRIO」のレビューです。
商品提供 Healthcabin

 

ZQ VAPOR TRIO MTL RTA製品詳細

サイズ 53.3 x 22.38mm(ドリチ含む)
材質 SS
タンク材質 PEI
タンク容量 2ml
スレッド 510

セット内容


TRIO MTL RTA本体 x 1
エクストラドリップチップ x 1
スペアOリング x 9
スペアスクリュー x 2
オーガニックコットン x 1
ドライバー x 1
0.8Ωプリメイドコイル x 1
0.5Ωプリメイドコイル x 1
取扱説明書 x 1

 

TRIO最大の特徴とは?

こちらがTRIO MTL RTA。
本体はSS製、黄色い樹脂パーツはPEI(ウルテム)製。
エングレービングされた大きな「TRIO」の文字がチョイ恥ずかしい。
アトマ名の由来は本体に搭載された3つのエアフローコントロールリング。
実はこれこそがTRIO最大のウリ。

 

まずは各パーツをチェック。
TRIOを分解すると、

デッキ
PEIチューブ
メタルタンク
チャンバー
トップキャップ
ドリップチップ

大まかに上記6パーツに分かれます。

 

デッキ中央にはボトムエアフロー用のエアホールと、

 

サイドエアフロー用のエアホール。
(反対側のポストにも開いています。)

 

チムニーパーツにはトップエアフロー用のエアホール。

 


これら3系統のエアフローを3つのエアフローコントロールリングで細かに調整できるというわけです。

各エアフローコントロールリングとホールの個数は下記の通り。

・トップエアフロー(3ホール)
・サイドエアフロー(5ホール)
・ボトムエアフロー(5ホール)

ボトムエアフローのみ、またはサイドエアフローのみで使用したり、あるいは両方開けたりとその組み合わせはなんと143通り!
ドロー幅も激重MTLからDTLまで幅広くてエフェクティヴ。
エアフローコントロールの自由度は極めて高いです。

各ホールのサイズは非公開ですが、サイドとボトムは0.8/1.0/1.2/1.6/2.0mm、トップエアホールは1mm x 3っぽいです(違ってたらごめん)

但しトップエアフローはコイルへエアーを当てることができません。


上図の通り、トップエアフローはただの空気吸い込み穴。
味が濃すぎるときに薄くするためなのかドローを軽くするためなのか、正直どういう意図でこんな機構をつけたのか全く持って意味不明です。
くれぐれもトップエアフローのみで運用などしないように。

 

ディテールチェック

リキッドはトップフィルでらくらく。

 

クリアロみたいなコンタクトピンは固定。
シリアルナンバー入りです。

 

キットには標準ドリチ(写真左)のほかにエクストラドリチ(写真右)も同梱。
ウルテムとステンパーツはそれぞれ取り外し可能。
内径は標準ドリチが約4mm、エクストラドリチは約7mm。
凝ったテーパーなどは一切無くてほぼ直管型。
もうちょっとこだわっても良かったんじゃないかなという印象です。

 

デッキはシングルコイルビルド専用デッキ。

 

ビルドはコイルの両足をポストに固定するだけの簡単仕様。
26ゲージより太いワイヤーであればポストにネジ留めのみでOK。
28Gなどの細いワイヤーはポストにくるっと巻きつけて固定したほうが良いでしょう。

 

普通にビルドすれば、コイルの高さは自然とサイドエアホールより気持ち上になります。
サイドからのエアーをコイルにブチ当てたい場合は若干コイルを下げましょう。
写真のビルドはKa28G 2.5mm 4wrapで1.03Ωでした。

 

コイルにコットンウィックを通し、両サイドのウイックホールにモフッとセット。
ジュースホールは恐らく1mm x 3かな?
リキッドの供給不足や供給過多にはさほど困らないアトマイザーではありますが、

・コイルに対するコットンの量
・ウィックホールに対するコットンの量

上記2つは「決してキツすぎずユルすぎずモフッと」がポイント。
イガる場合はコットン量を減らし、漏れる場合はコットン量を増やしましょう。

 

フィッティング

Kitchenとのフィッティングはこんな感じ。
スリーブに掘られたロゴは気になるものの、全体的なシルエットはさながらハイエンドの風格です。

 

直径22.38mmという微妙なサイズもまた面白い。
22mmチューブなんかに乗せるとツライチにならなかったりするんでしょうか。
BOX MODに乗せる分には特に不具合はありません。

 

テイスティング


Dark Mentholと並んで筆者がこよなく愛するリキッド、Tom Sawyer Classicをチャージし、12WのMTLで吸ってみました。

 

「スコーー、プハーー!!」

 

味の濃さ、フレーバーの再現性とも及第点。
ただし味に奥行きはあまり感じられないかな。

やはりボトムエアフローは安定の味ですが、サイドのみで使うのもなかなか面白い。
個人的にはボトムエアフローの2番目ホールのみ、またはボトムとサイドの一番小さなホール両方で吸うのがMTLで美味しくいただけました。

しかしチャンバーの大きさから見ると先のビルドではちょっと物足らなかったかなと。
単線であればKa26Gの2.5mm程度のコイルにボトムとサイドのダブルエアフローが一番しっくりくるような気がします。

ミスト

クールミスト。
じっくりまったり楽しめます。

ドロー

先述の通り激重MTLからDTLまで実に幅広い。
ちなみにトップエアフローを1個でも開けちゃうとおそろしくドローが軽くなります。
DTLあるいはDLユーザー向けの救済措置でしょうか。

使用感

トップキャップのスレッドがやや長くて、キャップの開閉に手間がかかる。
ボトムエアフローリングが回しづらい。
トップエアフローは全閉推奨。
気になったのはこの3点くらい。

リキッドの供給も問題なく、なおかつ横倒しにして1日放置しても漏れはなし。
遊び心と使いやすさのバランスはちゃんと取れています。

 

総評

 

ツッコミどころはあるけど良い。

 

蛇足でしかないトップエアフローと手抜きドリチは使わなければ良いので無問題。
単純にフレーバーだけで判断するならば、適当なビルドでもちゃんとある程度の味を楽しめます。

サイド/ボトムエアフロー切替可能なRTAは過去にもありましたが、TRIOは切替だけでなく細かくドローコントロールできる点が優秀。
エアフローの違いによるフレーバーの変化を感じ取るといった実験的な使い方をするも良し、コイルとエアフローのバランスを細かく調整して「神セッティング」を見つけ出すも良し。
やりこみ要素のあるゲームのようなアトマイザーです。

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