Tom Klark’sとは
Tom Klark’s(トムクラーク)は、ドイツのVapeリキッドベンダー。
2014年の創業以来、ADV(All Day Vape)に拘ったリキッドを作り続けており、今や「ドイツのリキッドといえばトムクラーク」とまで言われるようになるほどの人気を誇っています。
2021年8月時点でのラインナップは全13種。(AROMENシリーズ6種は除く)
いずれも他メーカーのリキッドでは絶対に味わえないようなオリジナリティーの高いフレーバーが特徴です。
その独特の風味と美味しさのあまり、
「トム無くしてVAPEは吸えない」
「トムさえあれば良い」
「自分の棺桶に入れるならトムのリキッド」
「リキッドはトムでゴール」
などと筆者に言わしめたほど。
今日はそんな筆者が愛してやまない「Tom Klark’s」について、徹底解説することにしましょう。
トムクラークって誰よ?
リキッドラベルに必ず描かれているこの御方こそがトムクラーク氏。
YouTubeにもトム氏のチャンネルがありますのでまずはそのご尊顔をご覧ください。
髪の様子がイラストと異なるのは仕様です。
ドイツ語ちんぷんかんぷんなんですが、トムクラークのリキッドは真面目な大人が真剣に作っているということが伝わってきませんか?
しかもオフィス兼アトリエがすごくお洒落でカッコいい。
作り手やリキッド作りの背景にあるものを知ることで、さらにトムクラークのリキッドは魅力的に感じられます。
センスを感じるアートワーク
トムクラークの素晴らしいアートワークを手掛けているのは、ベルリン在住のアーティストGito Lima。
いろんなアーティストのレコードジャケットなどをデザインしているほか、自信もベーシストとして活躍中。
そんなGito Limaが得意とするのはビンテージデザイン。
トムクラークが持つ独特な世界観やブランドイメージはGito氏によるものと言っても過言ではありません。
「der zipfel,der zapfel」のラベルでは、ヤン・シュヴァンクマイエルを連想させるシュールレアリズム的アプローチも見られます。
トムの信念
「いつも感動を与えてくれる、変わらぬ美味しさのプレミアムリキッドを作りたい。」
そう思ったトムはVAPEリキッドのリサーチを始めます。
そこでトムが悟ったのは、
「多くのVAPEリキッドは非常に強烈かつ単調な味で飽きやすい。そういったものはすぐに魅力を失い、ベイパー達は常に新しいリキッドを求めるようになる。」
ということ。
リサーチ開始から実に1年以上の月日をかけ、ようやくトムは最大12種類もの香料の理想的な組み合わせを見つけることに成功しました。
不変のプレミアムリキッド
トムクラークのプレミアムリキッドは、
・最大12種類に及ぶ香料を複雑かつ正確に組み合わせている
・リキッド中の香料含有量を2%未満に抑えている
・香料の含有量が少ないため、有害物質も最小限にとどまっている
という点がほかのリキッドと大きく異なっています。
最初は非常にマイルドに感じられるものの数日で味蕾が洗練され、これまでとは違った感覚を発見するでしょう。
リキッドも時間経過によって味わいが変化し、常に新しい味が出現するようになります。
最も重要なのは「リキッドに時間を与える」という方法を見出すこと。
それはあなたにとってかけがえのない物になるだろうと、トムは言います。
ワッテージによる味の変化
ワッテージ変更によって味に変化が起きるのは、香りが際立つ温度が香料によって異なるため。
香料の組み合わせと温度変化の相互作用により、これまでに知られていなかった新しいフレーバーが生まれます。
アトマイザーによっても味は変化します。
高品質なドイツ製
トムクラークのリキッドは、
・DAB証明書付ベジタブルグリセリン 70%
・USPグレードプロピレングリコール 30%
・ジアセチン、トリアセチンを含まない香料
・ニコチン(オプション)
で構成されています。
VGの含有量が多いため、ベイピング時に非常にたくさんミストが出るという効果があります。
このリキッドは頬を蒸らしたり、深く吸い込むために作用します。
Tom Klark’s 全ラインナップ解説
美味しいがいっぱいTom Klark’s!
ここではトムクラークの全フレーバーを簡単にご紹介。
より深く知りたい方は、詳細レビューも併せてご覧ください。
Tom Sawyer Classic
すべてはここから始まった
Tom Klark’sのリキッド第一号にしてトムソーヤーシリーズの原点。
フレーバーはお酒やアイスクリーム、コスメなどの着香に使われるハーブ「ウッドラフ」。
フルーティーでうっとりするような甘さが特徴です。
まずはこれを吸わなきゃ始まりません。
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Tom Sawyer Fruit
シリーズ第二弾
Tom Sawyer Classicをベースにフルーツフレーバーを強化し、わずかなチョコのヒントをプラスした第二弾。
じっくり吸わないとオリジナルとの違いがほぼ判らない仕様変更ですが、「Fruitじゃなきゃヤダ!」って聞かない通なベイパーもいるとかいないとか。
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Tom Sawyer Rauchig
最も魅力的なトムソーヤー
香ばしくて温かみのあるスモークウッドフレーバーをプラスしたトムソーヤー。
トムソーヤーシリーズではあるものの、ベースフレーバーはRauchig専用のものを使用しています。
フルーティーなウッドラフとスモーキーなウッドのコンビネーションが絶妙です。
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Tom Sawyer Dessert
やりたい放題の最終章
トムソーヤーをいっぱしの「デザート」に仕立て直した逸品。
ウッドラフの香りはそのままに、デザートを感じさせるテイストに見事昇華されています。
トムソーヤーシリーズ中最もリッチなフレーバーです。
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Opium
クセありスッキリ系フレーバーの雄
暗くて土っぽいキャラクターでありながら、上質なウイスキーや暖炉の火のような温かみを感じる究極のリラクゼーションリキッド。
メーカーキャプションはそうなっていますが筆者はシトラスやアンモニア、土のように感じ取りました。
クセもあって実に形容しがたいけどスッキリしているとう、ハマると抜け出せなくなるリキッドです。
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Dark Menthol
究極のハーバルメンソール
龍角散や仁丹のような独特なハーブフレーバーに穏やかなメンソール。
まるで木々が生い茂る鬱蒼とした森の中、朝もやがかった景色を遠くに深呼吸したかのような雰囲気が楽しめます。
これぞ究極のADVリキッド、マスト。
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Love
隠れた良作
グレープやベリーなどのレッドフルーツに芳しいカカオをプラス。
最もトムクラークらしくない、癖もなくスッキリした味わいが特徴のリキッドです。
ラインナップを一通り吸って、一周回った後に出会うべきリキッドかもしれません。
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PÂTISSERIE von König Louis XIV
トムクラーク洋菓子店
ふわふわのビスケットにローストカカオと洋酒漬けのドライフルーツを贅沢にトッピング。
トムクラーク洋菓子店はベルリンにて絶賛営業中です。
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der zipfel,der zapfel
スイートソルティリコリス
リコリスフレーバーのトムクラーク流解釈。
トムによるリコンストラクションを経た結果、ソルティリコリスという前代未聞のフレーバーが誕生しました。
ウルテムですら侵食する強烈な攻撃性を持ったリキッドのため、樹脂タンクでの使用はやめておきましょう。
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Christmas (Limited Edition)
季節限定の激ウマリキッド
クリスマスシーズンにのみ発売される限定リキッド。
フレーバーはシナモン、ホットワイン、ジンジャークッキーというクリスマスにちなんだあたたかなフレーバーのミックス。
スティープによって日に日においしくなっていくので、アドベントに少しづつ吸って楽しめます。
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SCHWARZER HAHN
初のタバコフレーバー
トムクラーク初のタバコフレーバーリキッド。
線香、腐葉土、落ち葉焚きのニュアンスを感じさせるウッディでアーシーなフレーバーは、これまでのタバコフレーバーの概念を覆す強烈なインパクトを誇っています。
素人お断り、しかし一度ハマると抜け出せなくなるクセのあるリキッドです。
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Weißer Hahn
寺院!仏閣!
Schwarzer Hahnと同時発売のタバコフレーバーリキッド。
ダークでウェットなウッドフレーバーをベースに、サンダルウッドやパチュリーのノートが広がるお香系タバコフレーバー。
Schwarzer Hahnに比べると爽やかさはありますが、やはり初心者にはオススメし辛いリキッドです。
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BLAUER RAUSCH
スパイシーメンソール
ジュニパーやセージといったエッジの効いたスパイシーなハーブになんともまろやかな甘さが激ウマのメンソールリキッド。
Dark Mentholが陰のハーバルメンソだとすると、BLAUER RAUSCHは陽のハーバルメンソ。
まるでメンソールタバコを吸っているかのような独特の喫感が得られるリキッドです。
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ELYSIUM
絶品チョコレートフレーバー
ダークチョコレートにハチミツとスモークウッドの隠し味。
どれだけでも吸い続けられる実に穏やかなADVチョコレートリキッドです。
DLだとスモークウッドが引き立ち、まるでタバコのようなニュアンスを感じることもできます。
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一目でわかるTom Klark’s フレーバーチャート
豊富なラインナップを誇るトムクラークのリキッド。
その性格を一目で知りたい!というベイパーのためにフレーバーチャートを作ってみました。
タテ軸…味の濃さ
上に行くほどスッキリ
下に行くほど濃厚
ヨコ軸…クセ
左に行くほど強いクセ
右に行くほどクセが無い
複雑なフレーバーがウリのトムクラーク。
2次元チャートでその魅力を完全に表現することは極めて難しいのですが、お買い物の参考にはなるかと思います。
初心者はまずこれを買え
トムクラークのリキッドには、万人受けするであろうフレーバーから通好みのフレーバーまで、実に幅広いバリエーションがあります。
予備知識無くいきなりマニアックなフレーバーを買ってしまい、しかもそのフレーバーが好みに合わなかったとしたらトムクラークのイメージはきっと最悪なものになるでしょう。
そうならないために、初心者にまず買ってほしいTom Klark’sをピックアップ!
トムクラークを初めてお買い求めになる際は、この2本がおススメです。
Tom Sawyer Classic
トムクラークの代表作、大人気のTom Sawyerシリーズは外せません。
特にオリジナルフレーバーにあたるClassicはマスト。
たぶん10人中100人は旨いと唸る味です。
MTL、DLどちらでも楽しめるほか、ガンクが付きにくいのがまた嬉しい。
Dark Menthol
穏やかなメンソールにほんのりクセのあるハーブのヒント。
TPO関係なくずっと吸っていられる究極のADVリキッドです。
MTLがおススメですがDLもOK。
ガンクが全くつかないので1か月ノーメンテでも美味しく吸えます。
この2本を吸ってTom Sawyer Classicが気に入った方は、他のTom SawyerシリーズやChrismasに手を出すもよし、Dark Mentholが気に入った方はBLAUER RAUSCHやOPIUMに進むも良し。
さらなる深みにどっぷりと漬かりたい方はPatisserieやder zipfel,der zapfel、白黒のニワトリさんたちにトライするのも良いでしょう。
Tom Klark’s 筆者のおススメベスト5
Tomのリキッドは全部大好きなんですが、あえてベスト5を選ぶとしたらこうなります。
第2位 BLAUER RAUSCH
第3位 Tom Sawyer Classic
第4位 OPIUM
第5位 ELYSIUM
やはりDark Mentholは不動の一位。
これは筆者の中でも別格。
冒頭にも書きましたが、筆者の棺桶にはダークメンソールの500mlボトルを入れて欲しいと切に願うくらい愛してやまないリキッドです。
Dark MentholとBLAUER RAUSCHを交互に常喫し、時折OPIUMやTom Sawyer Classic、Tom Klark’s AROMENシリーズで気分転換、お酒を飲むときにはELYSIUMで一杯というローテが確立しつつあります。
素敵過ぎるトムクラークグッズ
ノベルティグッズにも力を入れているTom Klark’s。
メーカーサイトではトムの肖像画がプリントされたベースボールキャップ、Tシャツ、パーカーなどのアパレルのほか、ビルドマットやA1サイズのポスターなどが販売されています。
中でも注目なのが、酒瓶を模したお洒落なガラスボトル。
リキッド500mlを買うとなんと無料でついてきます。
ちなみにリキッドによってガラスボトルの形状が異なるという拘りっぷり。
実用性には欠けるものの、ファンとしては部屋に飾りたいアイテムですよね。
※アパレルやガラスボトルはVaper’s NestさんにてTom Klark’sのリキッドを一定本数購入すると「オマケ」としてもらえちゃうみたいです。
オマケプレゼントはなくなり次第終了すると思いますので、気になる方は一度問い合わせてみてはいかがでしょう?
あとがき
星の数ほど存在するVAPEリキッド。
筆者はまだほんの一握り、数にして1000種弱しか吸ったことがありません。
しかしその中でTom Klark’sという「生涯を供にしたいと思えるリキッド」に出会えたのは本当にラッキーな出来事でした。
VAPEに終わりはない、ゴールは無いと言いますが、筆者はTom Klark’sがひとつのマイルストーン。
いや、もしかしたらゴールになるかもしれません。
こんな素敵なリキッドを世に送り出してくれてありがとうと、トムには心から感謝を送りたい。
そしてTom Klark’sを日本に持ち込んで広めてくれたVaper’s Nestさんにも、尊敬の念を抱かずにはいられません。
Tom Klark’s。
最高の味と香りをこれからもずっと。
Tom Klark’s販売店情報
Vaper’s Nest
Tom Klark’s