VINEGAR WORKS LINDY RTAレビュー

あのVINEGAR WORKSから待望のRTAが新登場!
『VINEGAR WORKS LINDY』のレビューです!
※商品提供 Vaper’s Nest

 

VINEGAR WORKS LINDY RTA製品詳細

材質 チタン
サイズ 22 x 40mm
タンク容量 5ml
タンク材質 ガラス
エアフロー 1.2mm
スレッド 510
ドリップチップ デルリン

セット内容


LINDY RTA
デルリンドリップ
スペアスクリュー
スペアOリング

 

鈍い輝きを放つフルチタンRTA

斬新な構造と洗練されたデザイン、美味しくカッコよくVAPEを味わうためにとことんこだわったアトマイザーを数多く輩出しているVINEGAR WORKSが初のRTA『LINDY』をリリース!
なんと今回のアトマイザーはフルチタン製!
頑丈なのに超軽量、そしてSSとは明らかに異なる鈍い輝きを放つルックスが特徴です。

 


LINDYの直径は22mm。
タンク容量はたっぷり5ml、タンクチューブはガラス製。
エアフローコントロールはエアフローピン交換方式を採用し、1.2mmのエアフローピンが付属。
リキッドチャージは昨今のRTAではあまり見られなくなったボトムフィル。
こだわりの仕様です。

 


ロングハイトなシルエットは、スリムなMODややや大きいMODとの相性抜群。

 


しかしLINDYにはショートタンクをはじめとするカスタムパーツが豊富に用意されており、MODに合わせた細かなカスタマイズが可能。

 


写真のセットアップは5mlのウルテムタンクにデルリンのEboshiをチョイス。
ガラリとイメージが変わりますね。
個性的なセッティングを楽しめるのもLINDYの魅力のひとつです。

 

LINDYを詳しく見てみよう

ドリップチップ&コンタクトピン


まずはドリップチップ。
LINDYのドリップチップは耐熱性に優れたデルリン製。
インナーはストレートで内径は約4mm。
ミストの熱を感じにくくMTLで美味しく吸える設計です。

 


長さもちょうど良い感じでフォルムもシンプル。
Oリングは2重になっていてがっちりとLINDYにハマってくれます。

 


スレッドは510。
コンタクトピンは約1mm突出しているのでメカニカルMODでの運用も安心。
デッキの底にはお酢を模したVINEGAR WORKSのロゴが。
シリアルナンバーは振られていません。

 

タンクセクション


次はタンクを分解していきましょう。

LINDYのタンクは、
・トップキャップ
・タンクパーツ
・タンクチューブ
・チムニー
の4つで構成されており、トップキャップとチムニー上部にあるスレッド1つで固定されています。

 


トップキャップを外すとタンクパーツ、タンクチューブが外れます。
各パーツはOリングによるシーリングが施されていて気密性バツグン。
チムニーの上部にも太いOリングがハマっているので、タンクに起因するリキッド漏れはまず無いと考えてよいでしょう。

 


デッキとチムニーはスレッドで接続。
やはりここにもきちんとOリングがハマっていますね。
また切削精度も良いのでしょう、各パーツの分解・組立は非常にスムーズに行えます。

 

リキッドはボトムフィル

LINDYのリキッドチャージはボトムフィル。
リキッドチャージは上の画像のようにチムニーとデッキの接続を外してタンク下部から行います。

 


リキッドはチムニー周囲に設けられた3つのスロットからチャージ。
ややリキチャしにくいですが、ユニコーンボトルの先端がスロットにギリギリ入るようになっています。

 

デッキ&ベル


次はLINDYのキモとも言えるデッキとベル。
デッキとベルはそれぞれに装着されたOリングによって固定されるほか、ベル上部のOリングはチムニーとの接続部をしっかりとシーリング。
タンク内外圧の差によるリキッド漏れ防止性能はもちろんのこと、タンクを横倒しにした時にベル上部からチムニー内部へリキッドが侵入するのもバッチリ防いでくれます。

 

ベルの内側はゆるやかなドーム型。
これは見るからに美味しいミストが楽しめそう。

 

デッキ


LINDYのデッキはボトムエアフロー、シングルコイルビルド専用。
ポジティブ側とネガティブ側にそれぞれ2つづつスクリューがあるのでコイルの正巻き・逆巻きを問いません。
サイズ的には26G~28Gの単線でのビルドがストライクゾーンっぽいです。

 


エアホールは固定で3mm x 1mmのオーバル。

 


エアホールからのエアーはデッキ中央へ運ばれます。
デッキ中央にはイモネジのエアフローピンが収まっており、マイナスドライバーで簡単に脱着可能。
デフォルトのエアフローピンは1.2mm。
オプションで0.8mm、1.0mm、1.5mmのエアフローピンも有り。

 


デッキを真っ二つに分断するように通っているのは、2.5mmのコイルジグがジャストフィットするスリット。
つまりこの位置こそがコイルの高さの基準。
コイルはデッキ上部ではなくデッキ内部に設置することになります。

非常に狭い空間の中で発生したミストは、ボトムからのエアーに乗ってドリップチップまで直行。
こんなの絶対旨いに決まってます。

 

LINDY完全分解


コンタクトピンを外すとボトムパーツからデッキを取り外せます。
インシュレーターはPEEK材。
デッキパーツ裏には2本のビスがあり、一方はポジティブポストへ、一方はネガティブポストを固定しています。

 


LINDY完全分解の図。
中央で真っ二つに分断されたボトムエアフローのデッキをいかに組み上げるか。
パーツ数の多さであるとか、細かなパーツの多さに一見複雑な印象を受けますが、耐久性、絶縁性、デザイン性、組み立てやすさといった数々の課題を合理的にクリアしたパーツ構成の上に成り立っていると思います。
デッキ裏の隠れた部分にもVINEGAR WORKSの物作りに対する熱意を感じずにはいられません。

 

LINDY ビルドのポイント


緻密な構造とは裏腹にビルドはとても簡単!
スクリューとスクリューの間にコイルレッグを引っかける壁があるおかげでコイルの固定が容易です。

コイルの位置はかなり低くし、ビルドの際に使用した2.5mmのコイルジグの位置からは一切上に引っ張ったりなどはしていません。
写真のビルドはカンタル26G、2.5mmの6wrapで0.77Ωでした。

 


コイルをドライバーン後にコットンを通したら、デッキからほんの少しはみ出るくらいでカットしましょう。
コットンの量はやや多めにしています。

 


コットンの両足はデッキの両サイドにあるウィックホールに軽く乗せる感じ。
無理にウィックホールにコットンを這わせる必要はありません。

 


最後にベルを装着。
ベルはジュースホールの位置とエアホールの位置を合わせて装着しましょう。

 


こんな風にズレてしまうと供給不足の原因になりますので要注意。

 

LINDYトラブルシューティング

とても組みやすくてカッコいいLINDYですが、ビルドとセッティングにはちょっとコツが要ります。
もしこれから紹介するようなケースに陥った場合はそれぞれの対処法を参考にしてみてください。

■ジュルる・漏れる

供給過多になるとエアホールからリキッドが漏れる場合があります。
これを解決するにはコイル直径とコットンの量を見直しがポイント。
コイル直径は2.5mm、コットンはやや多めがおススメ。
また、デッキにベルをかぶせた時、ジュースホールの内側にコットンの壁が作られるようにすればOKです。

■イガる

コイルの位置が高いことが原因だと思われます。
できる限りコイルの位置を下げ、コイルとジュースホールの高さが同じになるように合わせましょう。
また、ベルのジュースホールとデッキのジュースホールがきっちり合っているかも確認しましょう。

■デッキとタンクを取り付ける時にベルが供回りする

まずはパーツ全てを洗剤でよく洗浄。
ビルドしてコットンを通し、リキッドを数滴ドリップしたらデッキにベルを被せ、ベル上部のOリングに1滴リキッドを垂らしてOリング全体をよく濡らしておきましょう。
さらにデッキをタンクに取り付けるときは力を入れずにそっとねじ込むのがポイント。
強いトルクをかけるとベルの供回りが起こることがあります。

 

LINDYのテイスティング

LINDYのテイスティング

筆者の常飲リキッド「ダークメンソール」にニコチンを6mg/ml程度に添加し、3.7V付近でパフってみました。

 

スコーー、プハーー!!

 

もうね、バツグンに美味い。

 

さすが安定のボトムエアフロー、味わいは実に濃厚です。
しかしVGの甘みがそこそこに抑えられており、なおかつフレーバーを感じるダイナミックレンジが大変広い。

ダークメンソール特有のウッディーさ、スパイシーさはもちろん、他のアトマイザーでは感じられなかったフルーティーさまでもがはっきりと感じ取れます。

ここまで美味しくダークメンソールを吸えるタンクはそうはないでしょう。
今まで筆者はTAIFUN GTRをダークメンソール専用機にしてきましたが、今日からLINDYに乗り換えました。

特に驚いたのがフレーバーの出方。
ベースノート、トップノートはもちろんのこと、リキッドの中核を担うミドルノートのブースト具合が凄い。
特に顕著に感じたのはLINDYでBLAUER RAUSCHを吸った時。
ジュニパーやレモンバームなどの数々のハーブミックスが、あま~いベースと一体となって口の中で大爆発。
BLAUER RAUSCHってこんなにガツンと来たっけ?と思わず自分の記憶を確かめてしまったほどのインパクトです。

LINDYはイコライジングで言うならばドンシャリの逆、いわゆるかまぼこですね。
フレーバーの中域がグッとブーストされて、リキッドの特徴や方向性がとても分かりやすい。
このリキッドのココを味わってくれ!という部分がバンバン伝わってくる。
もちろんベースやトップが弱まるというわけではなくて、広いダイナミックレンジが生み出すフレーバーの解像度の高さと相まって、ガツンとした味わいが生み出されるのではないかと感じました。

この他にテイスティングしたのはフルーツ系リキッドのAROMEN01とタバコ系リキッドのGOTHIQUE
AROMEN01はイチゴの甘酸っぱさが全開バリバリ絶好調。
GOTHIQUEはクセのある灰皿感をマダガスカルバニラがイイ感じにマスキング。
こりゃフルーツ系、タバコ系問わずオールマイティにイケますね。

ちなみにドローは軽すぎず重すぎず、デフォルトの1.2mmのエアピンで大満足。
筆者がよくやる「26Gで1Ω切るくらいのビルド」や、「28Gで1Ωくらいのビルド」に1.2mmはまさにドンピシャ。
やや軽め、そしてミストの熱を感じにくいクールミストなMTLが楽しめます。

ややコツのいるアトマイザーではありますが、そこがまた良い。
LINDYの高いポテンシャルを生かすも殺すも、すべてユーザー次第。
自分の思いのままに扱えるようになると大変素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれます。

 

総評

 

もうLINDYしか使ってない。

 

こんなタンクを待っていました。

適当にビルドしても美味しくて漏れないというタンクは数あれど、LINDYはそうではなく、「使う者の技量によって120点にもそれ以下にもなりうるアトマイザー」です。

いろいろ試行錯誤しながらLINDYを思いのままに使えるコツを身につけたときの達成感といったらもうパンパない。
言わずもがな愛着湧きまくり、この満足感と所有感はなかなか味わえないものがあります。

LINDYはそういった意味で「究極の趣味のためのアトマイザー」。
ビルドのコツや問題点を自分で調べ、トライ&エラーを積み重ねていくことこそVAPEの醍醐味であり楽しみのひとつではないでしょうか。

完璧に使いこなせるようになったら絶対手放せなくなること間違いなし。
PODやディスポーザブル全盛の今だからこそ、LINDYでVAPEの醍醐味に触れてみてはいかがでしょうか。

VINEGAR WORKS LINDY RTAは2023年4月14日18時より発売です!
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[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

LINDY RTA – Vinegar Works
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RBA
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